2026.09.12

前⽴腺⽣検とは|痛み‧流れ‧何がわかるのかを解説

名古屋の泌尿器科が解説する前立腺生検

健康診断や診察の中で、こう言われたことはありませんか。

「前立腺生検をしましょう」

聞き慣れない検査名に、不安を感じる方は少なくありません。「がんの疑いがあるということなのか」「痛いのではないか」——そうした疑問や不安を持ったまま検査に臨むのは、決して気持ちの良いものではありません。

この記事では、前立腺生検とはどのような検査か、どんなときに検討されるのか、痛みへの配慮、そして検査で何がわかるのかを、順を追ってご説明します。

 

1.前立腺生検とはどんな検査でしょうか

前立腺生検とは、前立腺から小さな組織を採取し、顕微鏡でがん細胞があるかどうかを調べる検査です。

検査の流れは、次のとおりです。

  1. 1. 超音波で前立腺を確認します
  2. 2. 細い針で数か所から組織を採取します
  3. 3. 採取した組織を顕微鏡で詳しく調べます

採取される組織は、数ミリ程度のごく小さなものです。血液検査や画像検査だけでは「がんの疑いがある」ところまでしかわかりませんが、確定診断には、この生検による顕微鏡での確認が必要になります。

 

2.どんなときに生検をするの?

前立腺生検は、次のような場合に検討されます。

  • PSA高値……血液検査でPSA(前立腺特異抗原)の値が高い場合
  • MRIで疑わしい所見……MRI検査でがんを疑う所見がある場合
  • 直腸診で異常……直腸診で前立腺に硬結などの異常がある場合

これらの検査結果を総合的に判断したうえで、生検を検討します。

大切な注意点があります。PSAが高いからといって、すべての方が生検を受けるわけではありません。PSAの上昇には、前立腺肥大症や前立腺炎など、がん以外の原因もあるためです。年齢や経過、他の検査結果とあわせて、生検が本当に必要かどうかを慎重に判断します。

 

3.「痛いの?」生検は大丈夫?

前立腺生検と聞いて、多くの方が気になるのが「痛みはどのくらいあるのか」という点だと思います。現在は、痛みをできるだけ抑える工夫がされています。

① 麻酔を使用

局所麻酔を行い、痛みを最小限に抑えます。

② 痛みを軽減

超音波で確認しながら細い針で組織を採取するため、痛みや負担を軽減できます。

③ 短時間で終了

検査そのものにかかる時間はおおよそ10〜15分程度です。ただし、日帰りで行う施設もあれば、1〜2泊程度の入院で行う施設もあるなど、対応は医療機関によって異なります。2泊3日の入院で行っていただく形が基本です。

個人差はありますが、多くの方が「思ったより痛くなかった」とおっしゃいます。それでも不安なことがあれば、遠慮なく医師にご相談ください。

 

4.生検で何がわかるの?

生検の結果は、今後の治療方針を決めるための、とても大切な情報になります。

① がんの有無

がん細胞があるかどうかを確認します。

② 悪性度の評価(グリソンスコア/ISUP Grade Group)

がんの「悪性度(進行のしやすさ)」を5段階で評価します。数値が高いほど、悪性度が高くなります。

③ 治療方針の決定

がんの有無や悪性度をもとに、監視療法・手術療法・放射線療法・薬物療法など、最適な治療法を検討します。

生検は、「がんの存在」と「性質(悪性度)」を正確に知るための検査です。治療の必要性や方法を判断するうえで、欠かせない検査といえます。

PSA検査については泌尿器科の診療内容ページもあわせてご覧ください。

 

5.安心して受けていただくために

前立腺生検は、次のような考え方のもとで行われる検査です。

  • 必要な方にのみ行います……PSA・MRI・直腸診などの結果を総合的に判断したうえで検討します
  • 医師が十分に説明したうえで検査を行います……検査の目的や流れについて、事前にしっかりとご説明します
  • 不安なことは遠慮なく相談してください……痛みへの不安、検査後の生活への影響など、気になることは診察時にお尋ねください

 

6.当院での対応について

当院では、PSA検査(院内で実施し、その日のうちに結果をご説明できます)や超音波検査など、生検が必要かどうかを判断するための検査を行っています。

PSA検査の結果、生検が必要と判断された場合は、適切な医療機関をご紹介いたします。

「PSAの値が気になる」「健診で指摘された」という段階でも、まずは一度ご相談ください。

 

7.よくあるご質問

Q. PSAが高いと言われました。必ず生検を受けなければなりませんか?

いいえ。PSAの上昇には前立腺肥大症や前立腺炎など、がん以外の原因もあります。他の検査結果や経過とあわせて、生検が本当に必要かどうかを判断します。

Q. 生検は痛いですか?

局所麻酔を行い、超音波で確認しながら細い針で組織を採取するため、痛みや負担を抑える工夫がされています。個人差はありますが、「思ったより痛くなかった」という声が多く聞かれます。

Q. 検査にはどのくらい時間がかかりますか?

検査そのものにかかる時間はおおよそ10〜15分程度です。ただし、日帰りで行う施設もあれば、1〜2泊程度の入院で行う施設もあるなど、対応は医療機関によって異なります。2泊3日の入院で行っていただいています。

Q. 生検の結果、がんだった場合はどうなりますか?

がんの有無だけでなく、悪性度(グリソンスコア/ISUP Grade Group)も評価し、その結果をもとに監視療法・手術療法・放射線療法・薬物療法などから最適な治療方針を検討します。

 

8.名古屋駅直結の泌尿器科なら「ゲートタワー黒松泌尿器科」へ

「前立腺生検をしましょう」と言われて不安な気持ちになるのは、自然なことです。まずは検査の目的や流れを正しく知ることで、その不安を少しでも和らげていただければと思います。

当院は、名古屋市中村区・JRゲートタワー26階にある泌尿器科クリニックです。

  • 日本泌尿器科学会 専門医・指導医である院長が診療を担当します
  • PSA検査は院内で実施し、その日のうちに結果をご説明します
  • PSA検査の結果、生検が必要と判断された場合は、適切な医療機関をご紹介します
  • 名古屋駅直結。WEBから24時間ご予約いただけます

「不安なことは遠慮なく相談してください」——これは私たちからの、率直なメッセージです。

 

監修:ゲートタワー黒松泌尿器科 院長 黒松 功
(日本泌尿器科学会 専門医・指導医/医学博士/第4回日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会イノベーションアワード受賞)
院長プロフィールはこちら

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。症状や治療方針は個人差がありますので、詳しくは診察時にご相談ください。

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